山暮らしのWi-Fiはどうする?我が家がスターリンクを選んだ理由
山奥に引っ越すと必ずぶつかる「ネットどうしよう問題」。家を建てる前から、私たちもずっと気になっていました。
というのも、我が家は高知県本山町の山の中。新しく建てた家は、いわゆる「ポツンと一軒家」のような立地で、一般的な住宅地とは少し事情が違います。
町内には光回線が整備されているのに、我が家まで回線を引いてくるのは難しい。
そこで最終的に選んだのが、人工衛星を使ってインターネットにつなぐ「スターリンク(Starlink)」でした。
この記事では、山暮らしで検討できるネット環境の選択肢と、我が家がスターリンクを選んだ理由、そして実際に山奥で使ってみてどうだったのかを紹介します。
山に住むと最初にぶつかる「ネットどうしよう問題」

山暮らしに憧れて移住してみると、都会や市街地に住んでいたときには当たり前だったものが、当たり前ではなくなることがあります。
そのひとつがインターネットです。
光回線は引けるのか。スマホの電波は入るのか。ポケットWi-Fiは使えるのか。
私たちも新居を建てるにあたって、この問題にかなり悩みました。
我が家は、夫婦で林業をしながら、自分たちで木を伐って製材し、その木を使って家を建ててきました。計画から完成まで約6年かかった家づくりです。
そして、いよいよ家が完成して引っ越す段階になって、今度は「さて、Wi-Fiをどうする?」となりました。
山奥に家を建てるなら、家そのものだけではなく、こうした生活インフラも考えておく必要があります。
山暮らしで使えるネット回線の選択肢
山奥で暮らす場合、ネット環境として考えられるのは、大きく分けて次のような選択肢です。
・光回線などの固定回線
・ホームルーター・ポケットWi-Fi
・衛星インターネット
それぞれ、住む場所によって向き不向きがあります。
1. 光回線(固定回線)
ネット環境として一番最初に思いつくのが光回線ではないでしょうか。
速度や安定性を考えれば、光回線は非常に魅力的です。
ただし、山奥の場合は「そもそも自宅まで回線を引けるのか」という問題があります。
「山=光回線なし」と単純に言い切れるわけでもありません。我が家がある本山町は、町内全域に光回線が整備されていて、山間地にしては通信速度が速いことで評判の地域です。
問題だったのは、回線がないことではなく我が家の立地でした。いわゆる「ポツンと一軒家」のような場所に家を建てたため、そこまで新たに回線を引っ張るには相応の工事が必要になり、町としても予算の確保が難しかったのです。
つまり「田舎だから」ではなく「特殊な立地を選んだから」光回線が使えなかった、というのが我が家のリアルなケースです。
2. ポケットWi-Fi・モバイルルーター
工事が必要なく、コンセントにつないだり端末を持ち込んだりするだけで使えるホームルーターやポケットWi-Fiも、手軽な選択肢です。
ただし、こうしたサービスの多くは携帯電話の電波を利用します。
つまり、そもそも携帯電話の電波が届かない場所では、当然ながら使うのが難しくなります。
山奥でもスマホが普通につながる場所なら、候補に入れてもいいと思います。
一方、我が家のようにスマホの電波自体が安定しない場所では、あまり現実的な選択肢ではありませんでした。
3. 衛星インターネット(スターリンクなど)
そこで候補になったのが、人工衛星を利用してインターネットにつなぐ衛星インターネットです。
その代表的なサービスが、SpaceXの「スターリンク(Starlink)」です。
スターリンクは、地上の光回線や携帯電話基地局ではなく、上空の衛星とアンテナを使ってインターネットに接続します。
そのため、地上の通信インフラを整備するのが難しい山間部や離島などでも、利用できる可能性があります。
もちろん、どこでも無条件に使えるわけではなく、アンテナから空が見通せることなど、設置環境は重要です。
我が家がスターリンクを選んだ理由

我が家がスターリンクを選んだ理由は、ものすごくシンプルです。
「これしか選択肢がなかったから」です。
光回線を引くのは難しい。
スマホの電波も安定しない。
でも、家では普通にインターネットを使いたい。
我が家はYouTubeで家づくりや山暮らしの様子を発信していますし、仕事でもインターネットを使います。
子どもたちが動画を見ることもあります。
山奥だからといって、ネットなしの生活をするという選択肢は、我が家にはありませんでした。
実際に使ってみると、
- 天気が悪くても基本的には問題なく使える
- 動画配信サービスも普通に見られる
- オンライン会議もストレスなくできる
というレベルで、正直「山だからネットが遅い」というイメージは良い意味で裏切られました。
もちろん設置場所には工夫が必要で、周りに高い木や建物があると電波が遮られてしまうため、空が開けた場所にアンテナを設置するのがポイントです。
天気が悪い日はどう?
山暮らしで気になるのが、やっぱり天候です。
「衛星を使っているなら、雨の日はつながらないんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。
実際に山で使ってみていますが、多少の雨や曇りだからといって、毎回使えなくなるということはありません。
もちろん、非常に激しい天候などでは通信に影響が出る可能性があります。
ただ、日常生活で「今日は雨だからネットが使えない」と困るような状態には現時点では、なっていません。
スターリンクのメリット・デメリット
契約してまもなく2ヶ月が経過するので、2ヶ月間実際に使ってみてのメリット・デメリットも挙げてみます。
山暮らしで感じたメリット
・光回線が難しい場所でもネット環境を作れる可能性がある
・携帯電話の電波に依存しない
・動画視聴など普段使いができる
・オンライン会議など仕事にも使える
・工事のために長い回線を引いてくる必要がない
一方で気になるところ・デメリット
・専用のアンテナなど機器が必要で、初期費用が高め
・設置場所によっては木や建物が障害になる
・通信環境は天候などの影響を受ける可能性がある
なので、「スターリンクなら絶対にすべて解決!」というものではありません。
ただ、我が家のように「そもそも他の回線が選べない」という場所に住む場合には、かなり現実的で、ありがたい選択肢になりました。
スターリンクを始めるには?

スターリンクは公式サイトから申し込み、専用のキットを用意して設置することで利用をすぐに始められます。
料金プランや機器の価格、利用可能なエリア、契約条件などは変更されることがあるので、これから申し込む場合は最新情報を公式サイトで確認するのがおすすめです。
特に山暮らしの場合は、申し込む前に自宅周辺に空が開けた場所を確保できるかを確認しておくと安心です。事前にアプリを取得して確認することができるので、ぜひやってみてくださいね。

スターリンクには紹介プログラムもある
そして、スターリンクには利用者から知人などを紹介できる「紹介プログラム」があります。
我が家も実際にスターリンクを利用しているので、これから山暮らしをする人や、光回線が引けなくて困っている人に「こんな選択肢もあるよ」と紹介できればと思っています。
紹介プログラムの特典や条件は時期によって変わる可能性があるため、現在の内容は公式の案内をご確認ください。
もしこの記事を読んで「うちもスターリンクを検討してみようかな」と思った方は、紹介プログラムを利用できる場合があるので以下よりチェックしてみてくださいね。
まとめ|山暮らしのネット環境にスターリンクという選択肢

山奥に家を建てるとき、家そのもののことばかり考えてしまいがちですが、実際に暮らし始めると「ネット環境どうする?」という問題が必ず出てきます。
我が家の場合は、町内に光回線があるにもかかわらず、家の立地の問題でそこまで回線を引くことが難しく、スマホの電波も安定しませんでした。
そこで選んだのがスターリンク。
実際に使ってみると、YouTubeを見たり、仕事をしたり、オンライン会議をしたりと、普段の生活には十分使えるネット環境になりました。
もちろん料金や設置場所など、考えておきたいことはあります。
それでも、これまで「光回線が引けないから、山奥ではネット環境を作るのが難しい」と思っていた人にとっては、衛星インターネットという選択肢ができたことは、山暮らしのハードルをひとつ下げてくれるものだと思います。なにより災害時にも強いと言われているのも心強い!
ということで、以上、山奥でのネット環境についてのリアルなお話でした。
この記事が「山に住みたいけど、ネットが心配」という方の参考になれば嬉しいです。
