「自分で伐った木をもっと手軽に製材できたらいいな」
木こりなら誰しもが思うはず…!
アメリカ製の製材機械メーカー「ウッドマイザー」が林業をしている人にとっては、できることの幅を広げてくれるものだと思うので、今回はそんなウッドマイザーのレビューをお送りします。
自分で製材してみたい!
簡易製材機、気になっていた!
という方には参考になる内容だと思うので、ぜひご覧ください。
Contents
世界各国で愛される製材機「ウッドマイザー」
今や世界100カ国以上で愛されている、ウッドマイザー。
美山里山舎さんが正規取扱品として、国内での販売を手がけられているようです。
私たちは夫婦で林業を営んでいますが、そんな小さな林業をしている私たちがどうしてこんな製材機が使えるのかというと、1日の使用料金をお支払いすることでお借りできる…という最高の環境にめぐまれているからなのです。
社長のご厚意に感謝です…!
この製材機、何が「簡易」なのか?
- 組み立て時間は約2~4時間。解体・移動も簡単。
- 製材ヘッドの操作性はシンプルかつ正確。女性も操作可能!
- 据え付けのクランプで大径木の丸太もしっかり固定ができる
- 材置き台は継ぎ足しで延長可。12m超の長材も製材できる…!
などなど、製材所にあるようなどデカイ製材機と比較すると、誰でも簡単に扱えるような、比較的コンパクトなサイズの製材機なのです。
気になる価格は、要問い合わせのようですが、100万円代(150万円程度?)で購入ができそうです。
ネットで調べると、何社か取扱があるので、いろいろ見積もりをもらって検討するのがよさそうです。
サクッとご紹介!ウッドマイザーの使い方
ここではこんな風に使うんだ〜という簡単な感じで、サクッと使い方もご紹介しておきます。
どんな材を取るか計測、採寸
まずは丸太を台の上に置いて、元口・末口の中心を合わせます。
その後、どんな材を取ろうかな?と、さしがねを使いながら採寸。
ウッドマイザーにはメジャーもついているので、それでサイズを測りながら切り進めていくこともできます。
材はクランプでがっちり2箇所を固定します。
挽いていく
そうしたら、あとはじゃんじゃん、サイズをみながら切っていくだけ!
夫が握っている右手のレバーをぐるぐるまわすことで、刃に無理ないスピードで材を切りすすめていくことができます。
女性でももちろんできますが、少し力がいります。
完成!!!
自分で伐った木が、こんなにもあっさりと製材品になるという感動が味わえます。
いつも丸太姿でおさらばしていた材木が、また全然違った面をみせてくれるので、その姿には愛着が湧いてしまうほど。
簡易製材機のメンテナンス方法
「簡易」という通り、刃の交換や、掃除などのメンテナンスもとても簡単です。
刃の交換
一枚の丸い帯鋸刃になっており、ひとりでも簡単に取り外しができます。
全体を出してみると、こんな感じのサイズ感です。
びよーんと、こちらに引き出す時に刃が自分に当たらないようにだけご注意ください。
冷却水と燃料(ガソリン)の補充
忘れちゃいけない、燃料と冷却水の存在。
冷却水は製材機の上にタンクが備えつけられています。
水をきらさないように、時々チェック。
燃料はガソリンで動きます。
ガソリンの減りも特段早い!と感じることもありません。
掃除
刃がまわる部分は時々、おがくずが溜まります。
エアコンプレッサーなどを使い、おがくずを飛ばすだけで掃除も楽々。
おそらくレンタル機なので、他にもメンテナンスしているかとは思いますが、私たちが借りている上での使い方はこんな感じで使わせていただいています!
最後に、使う際に、用意しておきたいものも合わせてご紹介します。
やはりものすごい回転スピードで刃がまわり、丸太を切っていくので、音はかなりうるさいです。
イヤーマフは本当に必需品…!
あとは、裸眼であれば、保護メガネがあったほうが、目におがくずが入って、苦しまずに済みます。
あとは燃料持ち運びのためにこちらも必須。
それと、製材する上ではなくてはならないもの。
丸太に泥がついていると、帯鋸の刃を傷めることになってしまうので、製材する前の掃除は必須です。
ワイヤーブラシは林業していて、ワイヤーが家にある方なら、自作も可能。
私たち夫婦の運営するYouTubeチャンネル「セイカの暮らし便り」の動画にもその作り方を掲載していますので、ぜひご覧ください。
簡易製材機「ウッドマイザー」でできること
私たちはこの製材機を使って、セルフビルドで家を建てようと企んでいます。
自分たちが伐った木で、自分たちで製材して、その木を使って家を建てる。
なんだかめちゃめちゃロマンがありますよね。
構造材の精度はどこまであるのか、実際に建ててみないとわからない部分もありますが、板材としては、十分にいいものが挽けます。
私自身、セルフビルドに関して時間がとられるので、なにか商品をつくる余裕などは全然ないのでやりませんが、余裕があれば、自分で伐った木を使って、まな板とか椅子とか作りたいですね…。
木こりが木を伐るところから、商品まですべて手がけるってかっこよすぎますよね。
というわけで、ウッドマイザーはあくまでも手段なので、うまく活用すれば、なんだってできちゃう!ということです。
お互い、木のある暮らし、楽しみましょう!
この記事がなにかしらのお役に立てたならうれしいです。
ご覧いただきありがとうございました!