「林業の安全靴って何を基準に選べばいいんだろう」
そう悩む方のために、林業歴10年の夫と、林業歴3年目に突入する妻が厳選して林業の安全靴のおすすめ厳選セレクトをお届けします。
夫婦で林業をやっているからこその視点も込みで、女性を含めた足の小さなサイズの方も使える靴を紹介していくよ!
ぜひ最後までご覧いただき、参考になれば嬉しいです。
Contents
林業の安全靴を選ぶ前に
まず安全靴を選ぶ基準として、どんな作業をするのかが選ぶポイントのひとつとなります。
チェーンソーを使うときに履くのか?
山を歩くために履くのか?それも傾斜なのか、平地なのか?
などによっても選ぶべき、安全靴の基準が変わってきます。
まずは買う前にここを明らかにしよう!特にチェーンソーで使う安全靴は高価なものが多いので、慎重に!
林業で使う安全靴の種類
林業に限らず、土木など、山に入って作業するすべての方に使える視点かと思いますが、安全靴にもいろいろな種類があります。
- スパイク付き地下足袋
- スパイク付き長靴
- スパイク付きトレッキングシューズ
- スパイク付きブーツ
- チェーンソーブーツ
などなど。
今でも林業従事者の方の中の多くは、スパイク付き地下足袋を愛用している方も多いですが、チェーンソーを使用する方にはこれはおすすめできません。
チェーンソーを使うときには、最近ズボンも法令で義務化されましたが、足の怪我が多いので、ブーツもゆくゆく義務化されるのではと思っているよ。
というわけで、林業従事者はチェーンソーを使った作業をすることがやはり多いと思うので、今回はチェーンソーブーツをメインに紹介しつつ、愛用しているスパイク付きの靴も最後にご紹介していこうと思います。
チェーンソーブーツって何?
「チェーンソーブーツ、最近ワードはよく聞くけど何がいいの?」という方に向けて。
チェーンソーブーツは、切断防止材を内部に組み込ませてあるブーツのことで、万が一、チェーンソーの刃が足先に当たってしまった場合にでもケガを防ぐ効果のあるものとされています。
林業従事者がよく愛用しているスパイク付き地下足袋にはこういった機能が施されていないため、使い勝手はいいかもしれませんが、安全性には欠けてしまいます。
「刃を足に当てるなんて注意不足」「足の怪我なんてしたって大したことないだろう」なんて思っている方こそ、本当に危険で、防げる怪我は防ぐに越したことはありません。
便利な道具があるんです。
防げる怪我のために、これから林業やる人は特に使ってください!
おすすめのチェーンソーブーツ
チェーンソーブーツも多くのメーカーからさまざまなものが出ています。
機能や重量感、デザインなど、好みのものを選ぶのがベストですが、ここではまず自分たちが愛用しているものからご紹介します。
1. SIP PROTECTION
スペインの安全靴メーカーが手がけたという、SIP PROTECTIONのブーツ。
片足1kgとチェーンソーブーツの中では比較的軽量であり、かつ女性や靴のサイズの小さい方にも選ぶことのできる、貴重な安全靴です。
なんと最小サイズは23.0cm!ありがたすぎる!!
妻・セイカはまさにこの靴を愛用していて、たまたま緑色も好きだったので、今も気に入ってこの安全靴を履いています。
2. ファナー / ツェルマット
夫の愛用品である、チェーンソーブーツです。
片足の重さでいうと1.2kgほどと、妻・セイカのものよりは少し重量感が増えましたが、足のサイズも違うのでこれはやむを得なし。
これは履き始めのときに、足首まわりが固く、履き慣れるまで少し時間がかかりますが、その分丈夫さは抜群。
靴を育てる感じですね。
3.ファナー / ダブルボア
こちらも夫の愛用品。
何個持ってんねん、と突っ込みたくなりますね(笑)
ダイヤルで調整できるので、子どもでも足首まわりはぴったりになるようにできてしまい、走り回れることができてしまいます。そして、なんといっても着脱も楽々、簡単!
「ツェルマット」と比べると足首まわりが全然違い、こちらは柔軟性があり、最初から履きやすいです。
そのほか、口コミのいいチェーンソーブーツ
1. ハスクバーナのチェーンソーブーツ
人気メーカー「ハスクバーナ」から出ているチェーンソー防護ブーツです。
重さは両方合わせて3.02キロほど。
フィット感を調節できる、足首までしっかりカバーしてくれるタイプです。
プロテクションがしっかり入っているからこその重みなので、この重さはチェーンソーブーツにおいては普通の重み。
防水性も兼ね備えているので、雨や雪で地面が濡れた日でも使えそうです。
2.オレゴンのチェーンソーブーツ
こちらも老舗メーカー「オレゴン」のチェーンソー防護ブーツ。
オレゴンの中ではハイカットタイプのブーツで、値段もお手頃。
そして、こちらもオレゴンの別のチェーンソーブーツ。
こちらのブーツは、KWF規格を取得しており、防水加工のある耐久性の高いヌバック革で作られています。
チェーンソーブーツを履くのであれば、先に紹介した商品よりも倍ほど値段が高くなりますが、KWF規格取得のものの方が安心して履けると思います。
3.杣のチェーンソーブーツ
つめ先のゴムの補強が分厚く、履きにくいと評判ですが、国産メーカーのものにこだわりたい人の選択肢のひとつにはなるかと思います。
4.モンベルのチェーンソーブーツ
国産メーカーでいうと、モンベルからもチェーンソー防護ブーツが出ています。
知人の山師の方も履いており、妻・セイカの選択肢のひとつでもあったのですが、サイズがなかったので、泣く泣く断念。
25.0cmが最小サイズであるので、サイズが合う方はぜひお試しあれ。
5. 8moriのチェーンソーブーツ
八戸市森林組合から出ている、日本人女性や足の小さな方でも履けるサイズのチェーンソーブーツはこちら。
最小サイズは22.5cmと業界では超珍しいサイズの靴。
今の履いてるのがダメになったらこちらも試してみたいと思っています。ちなみ私は23.5cm!
スパイク付きのその他の靴のおすすめ
ブーツではなく、林業をしていると、長靴が欲しい時があったり、道をつけるために路線を下見するときなんかには山林内をぐるぐるまわるので、トレッキングシューズが欲しくなったり。
その場、その場で用途に応じた靴を選べると、足にも負担をかけずに過ごせると思います。
スパイク付き長靴
妻・セイカも愛用しているスパイク付き長靴。
まわりの林業従事者で愛用している人も多い、定番のものです。
しかしこれもまた最小サイズが25cmなので、足小さめの方は他のものがいいでしょう。
素材が柔らかく、グリップ力はしっかりしています。
スパイク着脱可能プロテクション長靴
こちらはチェーンソー使用時にも使える、つま先と靴底にプロテクション画入った、長靴型の履物。
口コミもよく、草刈時に雨で地面が湿っている時なんかでも使いやすそうです。
スパイク付き地下足袋
斜面を歩くにはもってこいの万能なスパイク付き地下足袋。
ちょっとした作業をしたり、急傾斜地でのグリップ感もばっちりなので、そういった時に使うのにはおすすめです。
「重くて大変だから履かない」はケガの元
ただでさえ、チェンーソーパンツもチェーンソーも、ありとあらゆる林業道具は重たいのに、足元くらいはせめて軽くしたい!と思う気持ちもわかりますが…。
これくらい重たくしないと十分なプロテクションを入れることができず、最悪の場合、チェーンソーが足元に当たった場合に守ることができないということだとおもうんですよね。
ケガは一瞬の隙に起こるもの。
自分は絶対ケガはしないと気を付けるに越したことはありませんが、疲れや油断などでケガは誰しも起こりうることです。
そんなときに万が一に備えてできることはやっておく。
安全靴はそのためにあります。
そのほかにも、夫婦で愛用している林業道具を紹介しているYouTubeもあります。
ぜひご覧の上、参考になればうれしいです!